耳下腺腫瘍〜手術への躊躇と決意〜
腫瘍が悪性だと判明していたら、
きっと、
一も二もなく手術を選ぶと思う。
でも、良性だからこそ、
本当に今、手術をすべきなのかを
hanaは何度も何度も悩んでしまった。
手術をやめた方が良いと思った理由と、
やった方が良いと思った理由を、
まとめるとこう。
【やめた方が良い】
・大きな傷が残る。
・顔面神経が麻痺する可能性がある。
・耳たぶの神経はほとんどのケースで麻痺する(ピアスや耳掃除が不便に)。
そして、こんなリスクある手術を
・痛くも痒くもない良性腫瘍に対してすべきなのかという疑問。
・そして、「今」すべきなのかという疑問。(悪性化するのは多くの場合10年単位なので)
・こんなリスクを抱えて手術しても、10%くらいは再発するという事実。
【やった方が良い】
・10年で1割が悪性化する。hanaの年齢では平均的な寿命まであと40年以上ある。イコール、この先、悪性化するリスクは1割以上である。
・万が一、悪性化したら、命に関わるかもしれない。
・命に関わらなくても、顔面神経の温存や、QOLの維持が難しくなる。
手術をすれば、その不安がうんと解消される。
今なら、
仕事的にも入院のための休みが何とか取れるし、
他の家族も健康で自立出来ている。
保険にも入っているから、
経済的心配も大きくない。
hanaの年齢的にも、
身体への負担は大きくない。
つまり、
手術可能である。
「ほんとに手術しなくちゃいけないの?!」
「いや、手術しなくちゃ!」
をこころが行き来した。
最終、
49:51で、
手術をしよう!に傾いたのは、
やっぱりあまりろの存在だった。
大げさだけど、
どんな姿になっても、あまりろとまだ居たい!
あまりろと行きたいところや、
あまりろに話したいこと、
あまりろに作ってあげたいごはんや、
あまりろに祝ってあげたい瞬間がたくさんあることが、
「手術をしよう」を後押しした。
そうして、
決めたなら、
取るのは早いに越したことはない。
ひと月後の手術&入院日を予約し、
仕事のスケジュール管理と
まだおっぱいにぶら下がっているあまりろの卒乳を開始したのでした。